君を愛したひとりの僕へを後に読むことをおすすめする絶対に再提出させられる読書感想文

どうも。

とんでもない072の大分に飛ばされ、並行世界のわたしにIPロックされて元の世界に帰れないわたしです。

大分県民、特に大分市民は見掛けたことも多い心霊怪奇現象。

昭和通りの「むちむちちゃん」ことレオタードの女の前で見掛ける白いワンピースを来た美少女の幽霊と、その場所でひとりで会話をする男性。

この心霊怪奇現象の真相を知りたくありませんか?

その男性こそ日高暦くん。

僕が愛したすべての君へ」の並行世界と名字が変わっている暦くん。彼の恋と愛の物語が「君を愛したひとりの僕へ」です。

「僕が」の方でも感じましたが、恋愛感情によく言えば純潔で悪い言えばめんどくさいが、こちらの暦くんはさらに悪化しています。

わたしが知る暦くんという名を持つ男の子は、なかなかどうしてひとりよがりな印象です。そしてハーレム状態。阿良々木くんもそうだし、こちらの日高暦くんもそう。

「そんなに頭がいいのにどうしてググらなったの?」なんて思うのですが、恋は盲目とはよく言ったものです。

こちらの並行世界にも瀧川和音ちゃんは出てきます。

こちらのヒロイン栞ちゃんを救うために暦くんに尽くす研究者である和音ちゃん。2作品すべて読み終えると、彼女のことが切なくなります。

だから頭が良いけれどググらないで失敗しちゃうひとりよがりな視野狭窄の日高暦くんを遠い目で見てしまいます。

献身的な和音ちゃんに心を寄せたい。

そしてわたしは辿り着きました。

2つの作品の主人公は、瀧川和音ちゃんだと。

君を愛したひとりの僕へを後に読むことのすすめ

「僕が愛したすべての君へ」と「君を愛したひとりの僕へ」どちらを先に読むのかで読後感が変わる物語として話題になっていますが、わたしは「僕が→君を」の順番をおすすめします。

映画レッドドラゴンでクラリスFBI捜査官がレクター博士を訪ねるところで終わるのが好きな羊たちの沈黙ファンのわたし。

そんな演出が好きなので、「僕が愛したすべての君へ」で抱く疑問を「君を愛したひとりの僕へ」で回収していく。このスピード感が心地よかったです。

しかし逆で読むのも、並行世界の原理を知ってから物語の吸収となりますので、こちらも楽しそう。

自己犠牲の物語として

IPロックされ元の世界に戻れないわたしは思うのです。

わたしが元の世界に戻れない理由を、わたしがつくったことも2つの作品を読むとわかる気がします。

理想郷の並行世界があるなら、自己犠牲を嫌うわたしでもわたしすら捨てる。そしてそんなわたしを許せる。

だとしてもですよ、わたしは072の大分から0に戻りたいのです。

IPロックを掛けたわたしを並行世界で見掛けた方は、あちらのわたしを説得していただけないでしょうか?

早くIPロックを解除して、戻ってきなさいと。

聖地巡礼としての「君を愛したひとりの僕へ」の大分

映画10月7日公開に合わせて官民一体となって聖地巡礼を試みています。

どちらかというと君を愛したひとりの僕への方が大分の地名が良く出てきます。

「エリートのオレに反対なら戦争に行け!」の国会議員と、落選してちむどんどんの評論家になった前参議院議員が高校時代に遭難した霊山。

彼らは何の目的で夜間を狙って遭難したのか?大分七不思議です。

わたしは冬に見る遠くから見える霊山のふたつの灯りがなんだか好きです。

霊山だけではありません。大分駅上野の森周辺、田浦ビーチやうみたまご、そしてわたしの高校も。

大分好きにとっては、たまらんない地名がたくさん出てきます。

ただこの物語に出てくる暦くんと栞ちゃんのふたりは、自転車で移動するのですから、なんというか活動的な青春ですね。

映画を鑑賞して県外から聖地巡礼する方々は、時間に余裕を持って。